
こんにちは、もえざぶろうです。
先日、TEDカンファレンスというプレゼン動画を見ていたところ、面白いプレゼンを発見しました。
こちら↓です。(日本語字幕あり)
簡単に言うとAIによる作曲アルゴリズムのプレゼンです。
数年前にAIが作曲した曲を聴いたことがありますが、その時点ではまだクオリティが低く、実用に耐えられるものではなかった記憶があります。
しかし、こちらの動画で披露されている曲は完成度がめちゃくちゃ高い!
AIの作曲技術が数年でここまで進化していたとは驚きです。
今回は、そんなAIの作曲サービスについて調べてみました。
AI作曲家「AIVA」

まずは、上述したTEDで紹介されていた「AIVA」です。
「AIVA」は2016年2月にルクセンブルクで開発された作曲AIです。
バッハ、ヴェートーヴェン、モーツァルトといった歴史に名を残す作曲家の音楽3万点を読み込むことで音楽理論を学習し、それらを基に自動で作曲することができます。
学習にはディープラーニング技術が用いられています。
なんとこの「AIVA」は、フランスの職業音楽家組合「SACEM」に認められた初のバーチャル作曲家になっており、1stアルバムもリリース済みです笑
以下に「AIVA」が作曲した音楽をオーケストラが演奏した動画があります↓
もはや、プロの作曲家が製作した曲と差はありませんね。
「Amper Music」

ニューヨークを拠点とする音楽ソフトウェア会社Amperが開発したAI作曲システムです。
すでにサービスが開始されており、音楽ジャンルやムードを選ぶだけで自動的に曲が生成されます。
但し、こちらのサービスはAIが全てを作曲するわけではなく、あくまでもコード進行(伴奏)や音色を生成してくれるものとのこと。
それらを基に人間がメロディなどを作っていく形式みたいです。言うなればAIと人間の共作ツールというところでしょうか。
ちなみにTaryn Southernというアーティストが、共作曲を公開しています。
音楽家の将来
上記で紹介したものが代表的なAI作曲サービスです。
この他にも同様のサービスは多数登場してきており、今後クオリティもどんどん向上していくでしょう。
そうなると、作曲家の将来が危ぶまれます。
特に、顔出しをせず活動している職業作曲家の殆どは仕事を失うのでは無いかと予測しています。
よっぽど名前の売れている人は別として、無名でCM音楽やBGMを作っている人などは生き残りがかなり難しそう。。
単に「曲を作れる」というだけでは食べていけなくなりそうです。他の業界にも言えることですが、「スキルがある」だけだとAIに代替されてしまうんですよね。
生き残る音楽家とは
その反面、所謂「アーティスト」と呼ばれる音楽家は変わらず生き残ると思われます。
というのも、「アーティスト」の売りは音楽だけでなく、そのパーソナリティによる部分が大きいからです。
曲の他に、そのルックス・喋り・性格といったところが支持されることで売れっ子になります。
つまり人間としての魅力+音楽でファンを獲得しているわけです。
「アーティスト」のファンは、「この人が作った音楽だから」というモチベーションで音楽を聴きます。
この関係性はAIでは代替不可能です。
自分自身にファンをつけることに成功した「アーティスト」は、どんな時代でも生き残ることができます。
AI時代は人間力がものを言う
方々で言われていることですが、AI時代は「人間力」の時代です。
「人間力」とは、その人の魅力のことです。
魅力をつけて、自分の「ファン」を獲得すること。これが、AIに代替されない唯一の方法になっていくでしょう。
スキルがあればオッケーという時代は終わったようです。
職種を問わず、大勢の人に支持される人間になっていきましょう。